脂肪細胞の性質

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脂肪細胞の性質についてです。脂肪の量は増えたり減ったりしますが、実は白色脂肪細胞の数自体は幼いころに決まると増減することはありません。脂肪の量として増えるのは、脂肪細胞の中の油滴の量のことです。細胞の数が減るのではなく、中の油滴の大きさが小さくなっていくというのが正しい表現になります。

体内の白色脂肪細胞に含まれる脂肪量は、年齢を重ねると多くなるといいます。体に最低限必要なエネルギーである基礎代謝が、年を重ねる毎に少しずつ減っていくことが関わっています。加齢と共に基礎代謝が低下しているにもかかわらず食事量を変えずにいると、余剰カロリー分が脂肪となって蓄積されます。一方褐色脂肪細胞は子供のころは多いのですが、年齢と共に次第に減少し、成人になるとほとんど見かけなくなります。完全に失われることはありませんが、肩胛骨やわきの下にわずかに残っているだけです。どちらも脂肪細胞ですが、白色脂肪細胞は体の大半にあり、褐色脂肪細胞は決まった場所にしかありません。

白色脂肪細胞の特徴を踏まえてダイエットをするならば、世間一般に多い食事を一食食べないというようなダイエット方法は良い方法ではありません。食事をしない時間がある程度続くと、体は非常事態と判断してエネルギー消費効率の少ない体を作ろうとしますので、脂肪が燃えにくくなりダイエットがしづらくなります。脂肪細胞の性質からいうと、同じ食事の量であれば数回に分けて食べたほうが、脂肪はより燃焼しやすくなるのでおすすめです。

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